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遺品をどうするか

東京の夫から電話がありました。
緊急時以外そういうことがないので、電話を取ってしまいました。
電話と言ってもメッセンジャーの通話です。

ただでさえ電話嫌いの私なので、緊急の用事でなかった事がわかった時、すぐにでも切り上げたかったのですが、母親を亡くしたばかりの人に冷たくも出来ず、かなり長時間話してしまいました。

電話をかけた理由というのが、会社命令でコロナワクチン(モデルナ第1回目)を接種をしたものの、ものすごくだるくてふらふらする、というものでした。

ちょっと不安になったようです。

ふらふらしていても声は大きいので、酔っ払いと話しているみたいでした。

義母の遺品についての話も出て来ました。

衣類小物
義母の衣類や小物を送って欲しい、と夫の叔母(義母の末の妹)からリクエストがあったとのこと。
義母はブランド物を扱うブティックで長い間働いていたので、そういう類の衣類や小物がほとんどで、でも夫は叔母さんに全部あげてしまうのではなく、私や娘達が欲しいものはキープしておきたいので私の意見を聞きたいとのことでした。私がブランド志向ではないのを、35年近い付き合いでもまだわからないこの不思議(私も夫のブランド志向が理解できないのでお互い様なんですが)。
すごく近しいお付き合いをしていた叔母さんが望んでくださるのです、全部送ってあげてください、と言いました。
夫は不服そうでしたが、流行のないスカーフのみ娘達に残しておく、ということになりました。

私に洋服&小物の処分の相談をした夫ですが・・・
義母が、私と娘達に引き継いで欲しいと言っていたジュエリー類は、既に私に無断で売ってしまっていて、これが発覚したのは今回の電話ではなく、義母が亡くなった少しあとのことなのですが、これには愕然としました。
私はブランド物やヒカリモノに対する欲はゼロなのですが、義母から聞いていたそれら一つ一つのジュエリーにまつわるエピソードも何も知らない夫が、勝手に売り払ってしまったことにものすごく腹が立ち、でも、腹は立ったものの今更何も言うのはやめようと、 でもでも何かひと言、言わねば気が済まず、「お義母さんかわいそう」とだけ言いました。
でもそういう普通ならグサっとくるひと言も、たぶん夫には刺さらないのです。

刺繍
義母の刺した刺繍を少し残しておいてください、と言ったら、えー、実はそれも叔母からリクエストがあり、私が欲しいと言うと思わなかった(-_-)ので、叔母にあげると言ってしまった、と。(やはり夫は世界で一番私の気持ちが分らない人、と再確認。貝殻の形が自然と不思議であるように、夫もまた、不思議とこんな人なのだ。)
でも叔母さんが、義母の刺繍を欲しいと言ってくれたことはとてもうれしくて、夫には、刺繍も全部送ってあげてください、と言いました。こういうのは、近しい兄弟姉妹 > 嫁 の方程式が正しいと思う。

ミュシャ
もう15年ほど前に、義母は、額縁の幅を含めるとかなり大きくて立派なミュシャのリトグラフを2点を購入したのですが、今回、鑑定書/保証書を見たら2点で三百万だったことが分り、夫は仰天した模様、しかしアートには興味がないので、ゆくゆくはこれも処分したいとのこと。
売ってもそれほどの額にはならないと思うし、義母が好きだったものだし、そのままリビングの壁にかけておくことを勧めておきました。
でもそのうち、やっぱり売ったよ、と言ってきそうな気がします、そしてたぶん、~円にしかならなかったよ、と、馬鹿でかい妙に明るい声で私の神経を逆なでするのだと思うと、夫を愛せなくなったことに対しての義母への懺悔は、やっぱりチャラでしょう、と思うのでした。お義母さん、ごめん。

by nemurijima | 2021-07-06 01:20 | その他 | Comments(0)

大好きな人形と離れこじま生活


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