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イリノイの田舎からアイオワの田舎へ

下の娘を夏のプログラムに送り届けるためだけにやって来ましたイリノイの田舎町。

私立大学と州立大学がそれぞれ1校ずつある街は夏休みだからか、ひっそり・・・
人間は歩いていませんでしたが芝の上を茶色い野うさぎが跳ねていました🐇
上の娘曰く、アイオワにも同じ種のウサギが跳ねているとのこと。
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こんにちは、ウサギさん。

汽車で到着した駅はアムトラックのステーションととグレイハウンドのターミナルを兼ねた真新しい立派な建物、アメリカのバスターミナルにありがちな治安の悪さや怪しい雰囲気は皆無で、怪しいどころか週末には芝になった広場でローカル家族がピクニックしたり子供を遊ばせたりして、殆ど人が歩いてない街で、広場では絵に描いたような幸せそうな光景、動のNYCと比べ、全てがスローモーションで流れているような、変にシュールな感じがしました。

外で缶(リサイクルに持って行くとお金と交換してくれる)を拾っている浮浪者を発見しましたが、よく観察すると掃除のお兄さんでした・・・間違えてすいません、仕事とはいえ街をきれいにしてくれてありがとう!
上の娘は「こんな田舎には浮浪者はいないよ」と言っていましたがその通りなのかもしれません。


今回の旅でハイアットなどという予算オーバーの正統派ホテルしか選択肢がなかったのは、田舎過ぎてAirbnbがなかったのと、安ホテルは歩いて行ける距離にはなく、またそういうホテルの周りにはレストランも皆無、車のない私達に選択の余地はありませんでした。

ちなみにハイアットにしては一泊$100と田舎だからか料金設定低めにもかかわらず、シンプルで趣味の良い新しい建物、朝食込み、17歳以下は宿泊も朝食も無料、広々とした部屋には大きなリビングルーム付き、キングサイズベッド、フカフカ羽根枕はスーツケースに入るものなら持って帰りたかったほど心地よく、2階が全フロアがジムと屋内プールになっていて、1階のロビーもカフェも明るく広々とし、ドア一枚で通じるスタバまであり、駅からは徒歩でたったの2分の距離だし、ホテル周辺にはオシャレなレストランやカフェが集まっていて、私には身分不相応なホテルでした。
(私はcozyなNYCのホテルの方がツボにはまって好きでした!)

街やホテルでは東洋人はみかけませんでしたが、東洋人に対する視線はごく普通で、皆普通に親切でした。
ホテルのエレベーターでは「大学の下見ツアー(アメリカでは結構これをする親子が多い)ですか?」と聞かれたり。

私達の滞在したハイアットでは泊り客をパラパラと見かけましたが、向かいにはどーんとマリオットも構えていて・・・
人が歩いていないのに周りのレストランともどもどうやって商売が成り立っているのかがとても不思議でした。

ひと気がないのにサビれているわけでもなく、本当に奇妙な、まるでキツネにつままれているような・・・
・・・もしかして天国に来ちゃったのでは・・・と不安になるくらいでした。

夏が終わると活気を取り戻すのでしょうか。

この天国のような田舎のホテルで、私達はニューヨークでの疲れをただひたすら癒すだけののんびりした時間を過ごしました。
許可を得て、下の娘は日中ホテルに私たち以外は誰もいないだろう、と思われる時間を見計らって消音器を使いバイオリンの練習をしました。
宿題も出ていましたし、フロリダでのスピーチ&ディベート参加中は全く練習できませんでしたから、練習したかったのです。
ニューヨークのホテルでも練習しましたが、隣の部屋が近いのでどうかなあ・・・と気を使いました・・・というのもバイオリンの消音器って、消音効果があまりないのです。

*********************

グレイハウンドで現実の世界へ

3日目の午後、下の娘を大学から迎えに来てくれたお兄さんに引き渡したあと、私と上の娘はバスでアイオワに向かいました。

グレイハウンドのバスも約30年ぶり、できれば避けたかったバス5時間半の旅・・・
しかし田舎から田舎の移動にはこれがベストのオプションで仕方なかったのです。

日本の深夜長距離バスの贅沢スペーシーなシートと違い、グレイハウンド、せ、狭い~。
乗客も生活感に満ち満ちていて、シートも毛羽立っていて使用感満載。

しかも予想外に混んでいる( ´Д`)
娘と隣同士に座れたのが唯一の救い。

昼間の景色はずっとこんな。
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前の方に座った・・・といいますかそこしか空いていなかったのですが、運転手さんのお顔が見える位置で、何度もあくびをし始めたかと思うとだんだん眠そうに目がトローン(初めからそんな顔だったとも言える)となって行くのを発見した時は、もう自分は居眠りできなくなり、運転手さんの顔凝視状態で、寝るな、寝るなよ、と祈りながら次のステーションへ。大体1時間ごとに次のステーションへ着くらしいことが乗っているうちにわかってきました。

3つ目のステーションで、運転手さんの港の女的存在ふうのアフリカンアメリカンのとてもふくよかな女性が、バスが泊まる前からめちゃめちゃ体をゆすって喜びのダンスをして運転手さんを迎え、2人どこかに消えていきました。
何でもいいから目を完全に覚まして戻って来て!

こんな私の気苦労をよそに上の娘は爆睡。
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若いってこういうことですね。
まあ私も本来ならばどこででもすぐ眠れるんですが。


途中、乗り換えのため天井の電気の色がピンクのターミナルで下車、独りだと怖い感じの場所でしたが、娘は何度か来たので慣れた、と。チケットカウンターの姉さんが「早く家に帰って寝たい~」とあくびをしていて、「気持ちはわかるよ~」と他のバス待ちの客が姉さんに同意、こういうところ、アメリカっぽい。その後その姉さんは眠気覚ましにガードのオジサンと外でタバコを吸っていました。

そして
40分ほど遅れてやっと来た乗り継ぎのシカゴからのバスが、ほぼ満席状態( ´Д`)
娘とは離れて座ることに。

娘をきちんとしたふうのアフリカンアメリカンの女性の隣に座らせ、私は、若くて粋がった風なアフリカンアメリカンの兄さんの隣の席に、ここに座ってもかまわない?と断ってから座ろうとしたのですが、返事がないので顔を覗き込んだら、気は乗らないけれど、すわってもかまわない、というふうに首を横に振ったので座りました。
ちなみに ここに座っても構わない?/Would you mind if i sit here? の質問に対する返事、「構いませんよ」と言うのは「no i don't mind」となるので首は横振りとなるわけです。

そこからは1時間後にアイオワ・シティで殆どの乗客が下車するまでバイオリンは通路に立てたように持ったままの窮屈なバスの旅となりました。

そして予定より遅れて夜の10時半頃・・・
上の娘が5月に卒業した大学の街に到着!
バス停は大学の敷地内、ダウンタウン(と言っても銀行と教会と数件のレストランと1軒のスーパーマーケットがあるだけですが)に予約してあったAirbnb(街で唯一の!) までは徒歩15分ほどで到着しました。
スーツケース持っていましたので結構疲れました。

Airbnbは地下でひんやり。
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天井を走るパイプにバケツが・・・
水漏れするの?
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近年になってbnb用にリノベートした、という感じ。
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娘が夏だからムカデとか出る可能性あり(( ;゚Д゚))、と言っていた通り、2日目に出たようですが・・・
私の目に触れぬうちに娘が退治してくれました。
大学の4年間でそんなものにも慣れたらしい。すごい、たのもしい!

ここには一週間滞在しましたが、それ以外は虫類、ゴースト、泥棒等何も出ず、雨漏りも故障も不都合もなく、とっても快適に過ごせました。

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古い建物好き~~
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ちなみにタクシーや Uberはいない街で、車がないとどこへも行けません~。

でもいいのです、私の目的は娘の行った大学と街を見ることと、4年間お世話になったhost momに会うことだけだったので、車は必要なかったのです。


by nemurijima | 2018-07-24 19:05 | | Comments(0)

大好きな人形と離れこじま生活


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