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飛行機の頭上棚争奪戦

娘のバイオリン1号を背負っての旅・・・
ヘキ島→隣島→成田→夫の家(西東京)→成田→ニューヨーク→シカゴ→アイオワ→シカゴ→成田→隣島→ヘキ島

いや、肩が凝りました。

バイオリンケース(ケースの裏側に背負えるストラップが付いています)の他に、エクストラの細長い弓ケースを手作りのカバーに入れて胸の部分で斜め掛けにし、自分のバッグも持たなければならず。
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バイオリンの長方形のソフトケースって長い辺が80㎝あるのです。
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(姉へ
この手作り弓ケースカバー、見覚えがあったらごめんなさい。アナスイのニットの帽子スカーフ、リサイクルしました)

ところで娘のバイオリン探しのための旅なのになぜ古いバイオリンを持って行く必要があったのかというと、万がいちニューヨークで気に入ったバイオリンが見つからなかった場合、その後のバイオリンプログラムに持って行くためのバイオリン、すなわち今まで使ってきたバイオリンが必要になるということ、そうなると東京のどこかのバイオリン工房でちょいとブリッジとその他不都合のある箇所を微調整してもらい少しでもマシな状態にしておきたかったのと、ニューヨークでバイオリンを探す際に今まで弾いていたものと比べる必要があったから。

バイオリンケースに弓を2本分入れる場所があるのに、エクストラで弓ケースを持って行く必要があったのは、弓が3本あり、そのうちの初心者の時から使って来たものと、その次に先生の勧めで買ったステューデントクラスのものの毛替えを日本でしたかったから。というのもヘキ島に毛替えしてくれるところはありませんし、日本の毛替えは世界でも優秀と聞いたから。春に先生の勧めで購入したバカ高い弓はまだ新しく調子もいいので毛替えする必要性はないと思われたのですがバイオリンプログラムで使うため持って行く必要がありました。
(後日談・・・東京の工房で一番安い弓の毛替えをする価値はあるのか、と尋ねましたところ、まだ十分使えるのでかえた方がいいでしょう、ただし一番安い毛<3千円ほど>にしましょう、ステューデントクラスの弓はその上のランク<5千円ほど>にしましょう、と言われました。バカ高弓の毛は替えてもいいが、まだ替えるには及ばない、と言われたので替えませんでした。
ところがニューヨークの最終的にバイオリンを購入した店で、バカ高弓(値段は言っていませんが)を見るなり、その弓はいいものだけれどその毛では弾けるものも弾けないはず、毛替えしなさい、と言われました。それでステューデントクラスの日本で毛替えしたばかりの弓を見てもらい、この弓じゃあだめ?と聞いてみたら、その弓では良いバイオリンを買っても弾きこなせない、と言われました。当たり前のことかもしれませんが、メーカーの名も書かれていない弓を一目見ただけでよくいいとか悪いとかが分かるものだなあと感心しました。1週間後にサマープログラムに参加するので毛替えして音が十分に出るようになるまで時間がなさ過ぎるのでは、と聞いてみると、1週間あればぎりぎり大丈夫、ただし大事なオーディションなどの場合はこんなにぎりぎりで毛替えしてはダメと言われました。使う場所はどこ?と聞かれ、イリノイ、そなあとはヘキ島、と答えると、湿気ムンムンの所では弓の毛は伸びるので少し短めに処理しておくわね、とのことでした。そしていきなり弾けるようにかロージンがたっぷりすり込まれていました。下の娘いわく、いや、これは付け過ぎ! 気になるお値段$75なり)

バイオリンとの旅は空港でトイレに行く時と、飛行機で荷物棚に入れるのが難儀でした。
今は昔と違い無料でチェックイン出来る荷物が少ないからか、バゲッジクレイムで長い時間自分の荷物が流れてくるのを待つのが嫌だからか、機内にデカいキャリーオン(現在認可されている小ぶりのサイズではなく昔の大きめのキャリーオンサイズよりもっと大きいもの!)を機内に持って来る人が多く、頭の上の棚の争奪戦!

で、バイオリンケースというのは細長く、他のキャリーオンのスーツケースとは形が違うので、入れ場所を確保するのに一苦労でした。
極力早めに搭乗して誰にも占領されていないスペースを見つけたとしても、大きい飛行機では頭上棚は巨大過ぎてバイオリンケースを入れると奥の方に滑って行ってしまい、しかもものすごく高い位置にあるので普通の身長の人ではバイオリンケースが入っているのが見えず、容赦なく重くて大きいキャリーオンをガンガンとバイオリンの上に突っ込んでくるのです。や、やめて~(T_T) 安物だけど大事なバイオリンが入っているのです~

というわけで棚の争奪戦は早過ぎてもダメ、出遅れて場所かなくなるのはもっとダメでかなりストレスでした。
運のいい時は私の荷物に乗せるように置くといいわよ、と申し出てくれる人がいたり、運が悪い時はちょっと目を離したすきにデカいキャリーオンが2つも乗っかっていたり・・・これをそのままにしておくわけにはいかず、フライトアテンダントとその辺一帯の乗客の協力で棚の再整理、バイオリン置ける場所を作ってもらいました。ふう・・・何とも、デカいキャリーオンスーツケースを持ってくる人たちよりも人様に迷惑をかけてしまっている私は大変肩身が狭いのでありました。

下の娘はニューヨークで購入した方のバイオリンを持って帰ってこなければならないので、私と同じストレスを味わうのかと思うとそれがもう私の新たなストレスです。

やはり重くても旅するにはクラシックな木製とまではいかなくてもカーボンやグラスファイバーのハードケースがよいのでしょうか~(・_・)

by nemurijima | 2018-07-18 06:38 | | Comments(0)

大好きな人形と離れこじま生活


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