2016年 09月 30日
Vogue Ginny/ジニー、シナモン・ラッテになる③ |
前回、前々回と続きましたシナモン・ラッテ・ジニーの最終回です。

実はこの子にはウィッグが付いて来ました。
ビンテージ ジニーというのは頭の地肌に直接モヘア・ウィッグ(ウィッグの土台は無し)を接着剤で貼り付けてあるのですが、この子の保存状態は最悪で・・・
いくら60年の月日が流れているとはいえ、何をどうしたらこうなったのでしょう。

唯一の救いは接着剤がオリジナルのままで水洗いで簡単に除去できるものであったこと。
強力ボンドを使って下手に貼り付け直されたものは除去するのにひどい目に合うのです。
人間用のウィッグにも使われている日本製モッドアクアリック・ファイバーを使用し、中国でウィッグに仕立てたもの、とタグに書いてあります。
ジニーは5インチのウィッグが丁度良いのですが、このウィッグは微妙に大きめ。
1950-60年のアウトフィットで、これはズボンと帽子が緑ですが、ベージュのズボンと茶色の帽子という組み合わせ(おそらくそちらの方が古い)のものもあります。
ブーツはおそらくオリジナルではなく、マダム・アレキサンダーのものかも??
ニットのトップの背中のあきが小さくて着せにくかった~。
それから、ジニーは手の指を全部開いているので袖を通す時にニットの模様編みの裏の網目に指が刺さって袖が通らない~。
しかしこういう時は無理に引っ張らずに、初めからお人形の手先にサランラップなどを巻いて袖を通すとスルリと入るんですよ。
前の持ち主さんが網目に引っかかった指を無理に引っ張って着せ替えていたのでしょう、ほころび穴が袖口にたくさん出来ていました。
乗馬服の次は女の子らしいドレスで撮影~
・・・と思っていましたが、せっかく着せたニットを脱がすのが億劫になり・・・
日本のタカラ・ジェニーのタータンチェックの女子学生風スカートと、頭には帽子の代わりにリボンで女の子っぽくしてみましたよ。
by nemurijima
| 2016-09-30 09:21
| Vogue Ginny
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