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Vogue Ginny/ジニー、シナモン・ラッテになる①

個人売買のオンラインサイトでビンテージのお人形を購入し、届いたものが余りにも汚く、売り手の常識を疑った、というアメリカの人形コレクターの記事を以前読みました。
ビンテージやアンティークのコレクターさんですから、ひどく汚れているものにも慣れていたそうなのですが、その時ばかりは勘弁してくれと思ったらしい・・・。

さてここから先は、話が汚くなりますので注意です。

そのお人形、ボディーとヘッドが空洞のコンポジション製だったらしいのですが、中が・・・Gの卵や孵化したものでそれはそれは恐ろしいことになっていたらしい・・・。
ああ恐ろしや・・・。

古いお人形の個人売買の場合、売り手の「どこそこで見つかった時の状態のまま売ります」とか、「人形自体に欠陥はありませんが汚れがひどいのでクリーニングが必要です。」とか、「古いものなので洋服を脱がせたりして壊してしまいたくないので、ボディーはチェックしていません」等の注意書きがあり、買い手はよく注意しなければならないのですが、オンラインなので画像を見れば一目瞭然ですし、どうしてもと言う時は売り手にメールで質問も出来ますし、まぁ普通汚れているといっても長年のホコリやススや、子供が存分に遊びたおした結果の汚れで、ある程度の想定と覚悟をしてお迎えするわけです。

お迎えして蓋を開けてみると、思っていたより状態が良くなかったとかいうのは、まあ、たまにあることですし、ショックはショックですが・・・逆に修復の闘志に燃えたりもして。
しかしGの巣だけは・・・私だったら絶えられない・・・。

それでそのGの巣の記事を読む以前は、届いたものはルンルン気分で開けていたのですが、読んでしまってからは恐ろしくてうかつに開けることが出来なくなりました。
なんといいましても、私がお迎えするのはジャンク価格のものばかりですし。

以来、届いたものは屋外で開け、壊れていないかチェックしたあと、ジップロックで密封して数ヵ月様子を見る、という手順を踏むことに。
まぁそんなことをしても古い巣や死骸などはどうにもなりませんが・・・
万が一、Gにせよダニにせよ何にせよ巣が新しいものであった場合はジップロックの中で死滅するはず・・・。

うちにはそんなジップロックに密封されたビンテージドールが数体あります。


さて、ここまでは前置きです~。

ここのところ立ち退きの一件で、お人形をいじる気分ではなかったのですが・・・なぜか今朝は起きた時から無性に、そのジップロックのひとつに閉じ込めたままになっているVogue社のジニーを修復する作業にとりかかりたい気分になったのでした。

そんな気分には滅多にならないので、この時を逃してはあのジニーは半永久的にジップロックの中かも・・・と、作業開始。

そのジニー、オンラインのオークションで購入したのですが、たった一枚のオークション画像はピンボケで、売り手の経歴は怪しい感じでしたし、普通ならいくらブツがジニーでもそんな売り手は絶対に避けるのですが・・・
それがどうしても無視できなかった!
といいますのも、このジニー、ずーっと欲しかった、ビンテージ・ジニーとしてはレアなブラウン・アイズだったのです!!
Vogue Ginny/ジニー、シナモン・ラッテになる①_a0346332_21254177.jpg
↑これはオークション画像ではありません
しかも売り手のたった一枚の怪しいピンボケ画像によると・・・
なんとオリジナルの乗馬服を着ているではないですか!

そうして・・・怪しそうな売り手を避けてか競ってくるバイヤーが現れることもなく、最低価格でゲッ~ト!!!

しかし・・・
届いたものは・・・
かなり、
かなり、汚かった・・・

ジップロック入り決定(T_T)

そして今日・・・
ついにそのジップロックから出し、服を脱がせ、恐る恐るボディチェック・・・
乗馬服を着ていた時は分からなかったのですが、腕が取れていてその腕にはヒビが結構入っていました。
Vogue Ginny/ジニー、シナモン・ラッテになる①_a0346332_21255668.jpg
ヒビ自体は深いものではなく、ジニー族に関しては腕が取れていることは珍しくはなく修理も簡単なので、まぁ、そこまではよかった。

が、その、腕の取り付け口のボディの穴から体内を覗いてみたところ・・・
( ̄▽ ̄;)!!がーん

いや、安心してください、Gの巣だったわけではありません。

正体不明のかなり厚い黒い何か(カビ?泥?何?)でボディーの中全面がびっしりと覆われていたのです。き、汚~い!
首の隙間から見える頭部の内側も・・・真っ黒。

余りにひどい状態で、めん棒でチョイチョイつついて掃除してもムリと判断。
かといってこの正体不明の黒いモノで覆われた子をそのままにしておくことも出来ません。

思い切って強硬手段に及びました。
Vogue Ginny/ジニー、シナモン・ラッテになる①_a0346332_21263292.jpg
薄いハイター液風呂。
(注: 普通こんなことは絶対にしません)

しばらくすると・・・
浮いて来ました浮いて来ました、いろんなものが・・・。
モヤモヤしたもの、小さい黒い塊、何か分からないもの・・・


上から見るとシナモンラッテ状態。
Vogue Ginny/ジニー、シナモン・ラッテになる①_a0346332_21263207.jpg
このあと、頭部の中もやりました。
小さな脚長蜘蛛の死骸が出て来ました・・・。

つづく。

Commented by liccakate1211 at 2016-09-27 10:29
実は私も今年の誕生日プレゼントにと、だんなに落としてもらった憧れの「虹のナナちゃん」が 真っ黒状態で届き ガーン ( ̄◇ ̄;)!!
あまりの恐怖にアンティークもののオークション、もうやめようと思った。
Gが巣食ってた なんてこと経験したら 立ち直れんかもしれん。
ナナちゃん、アイプリが剥げない程度に、歯ブラシで擦ったわ。でも、内部までは怖くて触れない!
どうなってるんだろう・・
Commented by nemurijima at 2016-09-27 23:14
> まりんさん
虹のナナちゃんはレアな日焼けバージョンも発売されたらしいので、その子は汚れとかじゃなくて地黒・・・とか・・?
虹のナナちゃんの首の先はシンディーみたいに丸くなっているので頭部は取れないようになっていると思う。洗濯機のカビ取りにお酢を使うみたいに、首の隙間から頭部にお酢を入れてシェイクするっていうのはどうかなぁ・・・。
by nemurijima | 2016-09-25 22:55 | Vogue Ginny | Comments(2)

大好きな人形と離れこじま生活


by nemurijima
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